interpersonal relationship
伝説の本
D・カーネギー「人を動かす」
自己啓発本の原点となった古典であり、世界的ロングセラー
人として身に着けるべき「対人関係の原則」について書されている
具体例がべらぼーに多く内容もぎっしり
人を動かすには基礎として3原則が存在する
・「批判も非難もしない、苦情も言わない」
・「率直で、誠実な評価を与える」
・「強い欲求を起こさせる」
あ、人を動かすといっても高圧的なものではないです
あくまで良心に基づくもの
これを踏まえてさらに
・人に好かれる6原則
・人を説得する12原則
・人を変える9原則
・(付)幸福な家庭をつくる7原則
へと話は展開されていく
内容は、どれも本当に素晴らしいの一言
何度も読み直せば読み直すほど価値があると思うくらいに内容が濃い
どの世代においても「対人関係」は、重宝されるもの
学生の間はまだ、あれだけど
これから社会人になるにつれて
改めて人と円滑な関係を進めるのがいかに難しいか、いかに大事か
を実感したつもり
どれも刺激的なものばかりではあるが、
書ききれるわけないので
なかでも個人的にグッときた課題は
人を説得する12原則にある原則
「議論を避け、誤りを指摘せず、誤りを認めること。自分が心から正しいのだと思うなら、相手に気づかれないように巧妙に説得すること」
議論を避けて、誤りを指摘しない?誤りをすぐに指摘しなかったら相手が可哀想だろ
そう僕は思った
今は、そんなことないけど以前は友達が何か間違えを言えばすぐに指摘し、言い合いへ
負けず嫌いな一面もあって、癪に障るととことん潰しにかかる
自分が勝てば優越感に浸る
だが、しかし相手はどうか
自尊心を傷つけられただけで実際相手は決して意見を変えてはいないのだと言う
それは勝利を意味せず、互いに悪い雰囲気がただようだけである
この自尊心、つまり自己の重要感は対人関係において欠かせないものである
なぜ相手は意見を変えてはいないのか
それは相手が不満に思っているのは論理ではなく、感情なのだ
人間は理屈ではなく感情で動いているからだ
この世界では、物事が善悪をつけるのではなく、人の感情が善悪をつける
感情を形成している自尊心を傷つけない(自己の重要感を達成する)ために、仮に本当に物事が真実であるとするなら、自分自身で気づかせる努力をしろということだ
ここで著者が引用したソクラテスの言葉
私の知っていることは一つだけだ...自分が何も知っていないということである(ソクラテス)
無知であるという気持ちを常に持ち謙遜した態度が求められるのだ
自分のもの差しで、物事をみてはいけない
これに応用して非難や批判は馬鹿でもできるが、懸命な人は、理解するのに努めると著者は言う
自分の行動を改める一つの良いきっかけになりそう
でもでも、
以前紹介した採用基準のマッキンゼーでは
議論は知的創造力を生むものであり、聞き手にまわるなどもってのほかである
徹底的に議論をし高め合う
という方針だった
あれれ...昔とは違うのかなとは思ったけど
そんな100年ちょっとじゃ人間変わってないだろうし
時と場合に使う臨機応変な態度が必要なんだろう
全体を読んで結局
自らを動かすことによって、初めて人は動く
ということを、ひしひしと感じさせられた一冊
若いうちに読んでおけば、
きっと、人生の近道かもしれない
そう、この本は思わせてくれるはず