潜在的プロセスがそこにはある
「アイデアのつくり方」
アイデアについて皆さんは考えたことがあるでしょうか。
アイデアというと...
吹き出しに豆電球が付いてハッとするイメージ
新しいものが浮かび上がるイメージ
なかなか思いつくことができないイメージ...
などなど多くのイメージを抱えていると思います。
では、皆さんはアイデアのつくり方を考えたことはありますか。
僕は、そんなこと一度も考えたことなかったです。
アイデアなんてぱっと思い浮かんだもの。ただそういったものだとしか捉えていませんでした。何にも考えてない馬鹿です。
ですが、実際アイデアというひらめきは、人生で幾度と経験したことがあるはず。
というのも、僕たちがアイデアを作るプロセスを無意識的にやっているからであり、そこには何らかのプロセスが潜り込まれているから。
この本は、その潜在的なプロセスに訴えかけ、アプローチをしていく原則を記した本だと言えると思います。
ある特定のアイデアをどこから探し出してくるかということではなく、すべてのアイデアが作り出される方法に心を訓練する仕方であり、すべてのアイデアの源泉にある原理を把握する方法なのである。
というわけです。
まず、アイデアの基礎事項として著者は二つの事柄の重要性を物語っています。
・アイデアとは、既存の要素の新しい組み合わせであるということ。
・これを導く才能は、事物の関連性を見つけ出す才能に依存するということ。
アイデアは決して新しいものではない。馬鹿な僕は、開いた口がふさがりませんでした。
確かに言われてみれば納得できます。これは、以前レビューした「僕は、君たちに武器を配りたい」のイノベーターでも紹介したとおりだと思います。枯れた技術の組み合わせによって新しい何かが生まれる。進化ってそういうもんですよね。ダーウィン先生。と。
そして事物の関連性を見つけ出す才能。事物ってものは、一つの環のようにすべてが実はつながっている。
例えば、ある事物は絶対に関連性は持たないとします。
しかし、そこでこの事物には実は関連性を持つと気づいた人が天才と呼ばれたりするのです。
ダーウィンしかりフォードしかりエジソンしかりガリレオしかり...
世界はこうして進歩してきたと言えます。
事物と事物との間の関連性を探ろうとする心の習性が何よりも大事だということです。
僕なんかは、もういいやってすぐ投げやりになったりして...どうしようもない人間です。
これ読んでいる時、スティーブジョブズのスピーチ「Connecting dots」を思い浮かべました。なんでだろう。
とまあこの二つのルールをベースとして次のような段階を踏んでいきます。
1、資料を収集する段階
2、資料を咀嚼する段階
3、問題を放棄し、無意識が働くのを待つ段階
4、アイデアが降ってくる段階
5、アイデアを具体化し、展開させる段階
3、4はなんと無意識的活動にするインスピレーションってやつです。
ブレーンストーミングした脳内を一度放棄して意識を外側に向けている間にある日突然、はっといきなりアイデアが浮かぶまさに吹き出しに電球のイメージです。
ニュートンで言えば、研究資料を集めてひたすら考えて、ある日リンゴが落ちるのをみて「おっ」となるあれです。
これらのプロセスが、人間の脳内に無意識的にやっているということです。
もちろん、アイデアを作るのに特効薬はないです。
ただこれらを無意識的ではなく、意識的にやるだけで、豆電球が吹き出しにでる確率が上がるのは間違いないのでは。
こういったものを書く時にも、実用化できればいいかなと。頑張ってやってみよう。